入社式の社長スピーチ例文(建設会社 老舗企業を想定)

入社式の社長スピーチ例文(建設会社 老舗企業を想定)
プロのスピーチライターがクライアントに提供している方法で作成

はじめに

「言葉をうまく使える人」になるために必要なことは?
考えなければならないことは3つあります。

1つ目は「対話力」です。
良いスピーチをしても「普段と言っていることが違う」場合はツッコミが入ります。

2つ目は「文章力」です。
スピーチの内容がよくても、そのあとに送るメールやSNSで発信する文章が悪ければ、絶句されます。

3つ目は「演説力」です。
今回の結婚式で良い話ができても、そのあとのスピーチで再現できなければ墓穴を掘ることにもなりかねません。

この3つはどれも大事です。
1つでも欠けると人間関係に失敗します。

その上で大事なのは「自分の頭で考えてスピーチ原稿を作ること」です。
例文をそのままコピーしただけの原稿だと、その場のスピーチはうまくいっても、「言葉をうまく使える人」にはなれません。

そこで私は、考える例文となる「複数の選択肢から原稿を作る方法」を考えました。
選択肢から適切なものを「考えて選ぶ」方法論です。

以降で紹介する例文には選択肢があります。
選択肢それぞれに対して「聞き手にどう伝わるだろう?」を考えてみてください。
また、選択肢をそのまま使うのではなく「もっとよくできないか?」も考えましょう。

すると、あなたの考えが反映されたスピーチになります。
考えに考えて磨かれたスキルは、今後のスピーチにも応用できることでしょう。

それでは、「複数の選択肢から選ぶスピーチ例文」を紹介します。

例文

文章を
「目で追い」
「声に出して読み」
「『自分ならこう言いかえる』という観点でメモする」

その上で
「これでいいのかな」

「違う判断なら、聞き手にどう伝わるだろう」
という「頭のトレーニング」をしながら、

(話すか削る)

(どちらか/選ぶ)
を判断してもらえればよいでしょう。


次は選択肢です。
<<(1)~(3)のうち、ご自身の判断に一番近い文章を選択ください>>
※「両方のいい所をつなげたい」はNGです。散漫になります。
※「添削してほしい」「質問がある」という場合には info@speechreibun.com までメールをください。
(ブログやYouTubeでの公開が前提ですが、無料でお答えします)

判断のポイント
✔シンプルに語るのがいいのか?
✔ 親しみを込めるのがいいのか?
—————
(1)
 皆さん、入社
—————
(2)
(ご紹介いただきました)田中です。皆さん(、本当に)
—————

おめでとう(ございます)

 皆さん

次は選択肢です。

判断のポイント
✔この選択はあくまでも事実ベースに基づいて判断
✔後は滑舌の良さ、言葉のテンポで決めましょう
—————
(B1)
(何人か/全員/ほぼすべて)(就職説明会/面接)などで顔を合わせてい(ると思い)
—————
(B2)
とは(今日/本日)

 ①初めて顔を合わせた(と思いま/わけで)

 ②が初(対面/めての顔合わせ)
  Ⓐ(に/と)(るわけで/りま)
  Ⓑであるわけ
—————

すが、

次は選択肢です。

判断のポイント
✔若い人たちに対するエールを送るのか?
✔最初は逆に礼儀正しく接するのか?
✔少し変化球を投げて見るのか?
—————
(C1)
(緊張しながらも、)

 ①決意(に燃え/を燃やし)ているな
 ②いい(表情/面構え)(をしている/だ)
 ③(初々し/新鮮)さがあっていい

と感じます。
—————
(C2)
(ある/多くの)(会社/企業)(の中)から、(当社/うちの会社/田中建設株式会社)(志望して/選んで)いただ(いた/き、今日出会えた)(ことに感謝し/心からの感謝を申し上げ)たいと思います。
—————
(C3)
 ①深いご縁がある
 ②偶然ではなく、(必然/運命)的な出会いではな(いだ/か)ろうか
 ③入社した皆さんも、私たちも、お互いに見る目があるな

 と感じられてなりません。
—————

(当社/私たち)

次は選択肢です。

判断のポイント
✔ 歴史のある会社を想定。
✔この部分は次の段落で語る、「生き残りのための自己変革」の前段。前後の文脈で自然かどうかを参考に判断してください。
—————
(D1)
創業〇〇年(目)の会社で
—————
(D2)
(年/い間)この業界で仕事をしていま
—————
(D3)
おかげさまで、息の長い仕事を続けていま
—————

すが、

次は選択肢です。

判断のポイント
✔業種的にイノベーションという言葉はなじまないことを想定
✔だからといって昭和チックな、体育会的価値観を押し付けるのもNG
—————
(D1)
(惰性/「慣れ」という敵と)と戦う
—————
(D2)
安全という基礎の上に、(人材/付加価値)という(城/建物/資産)を築いていく
—————
(D3)
現状に甘んじることなく、

 ①(課題に対する)飽くなき挑戦

 ②(努力と忍耐/ストイックな姿勢)

(武器に戦う/貫く)
—————

(集団/企業)であると(思い/自負しており)ます。


次は選択肢です。

判断のポイント
✔先読みしにくいこれからの時代において、どう生き残るのか?
✔オーバーアクションなことをいって、後で墓穴を掘ることにならないか?
✔スピーチは最大公約数的な話にとどめ、この後で、一人一人と語り合う中で想いを伝える方が良いのか?
—————
(E1)
 皆さんがこれから活躍していく年月は、社会全体も、そして当社にとっても(激動の時代/今までの常識が通用しなくなる世の中)になっていくと思います。

 ともかく、たゆまぬ自己変革(をせず/なく)して、(生き残る/次の時代を開く)ことはできません。

 皆さんが私と同じ年代になったときに、今日のように若い社員を迎えることができるように、(団子になって/心ひとつに/知恵を絞り、汗をかきながら)(精進して/歩んで)参りましょう。
—————
(E2)
 新しい時代を担って行く皆さんの(成長の)ために、会社としても変化に対応していく。

 そして、斬新な発想で(何が何でも)(勝ち越え/生き残っ)ていく。

 今話した、変革を進めてまいります。
—————

 結びに、

次は選択肢です。

判断のポイント
✔無難に結んだ方が良いのか?
✔普段の自分のキャラクターとの整合性はあるのか?
—————
(F1)
皆さんの健康と

 ①(ご家族の)(幸せ/ご多幸)
 ②活躍

を心から

 ①念願し
 ②祈(念いたし/祈り)

まして
—————
(F2)
「今日の(誓い/思い)(忘れず/大切)に」と申し上げ
—————
(F3)
「まずは1年間、(私も含めて)(ここにいる)全員が、自らの(成長/課題の達成)を掛けて(戦おう/がんばろう)」と誓いあい
—————

私からの(祝いの言葉/入社式の挨拶/皆さんへのはなむけ)とさせていただきます。

(ありがとうございました/本日は誠におめでとうございます)

【ワンポイントアドバイス(その1)】
業種や会社によっておかれている状況は異なります。
今回のスピーチ例文は「建設業」「老舗企業」という前提条件をくくっています。
ただし、「旧態依然とした(古い体質も残っている)業界」「イノベーションが起こりにくい体質(相対的に)」という業界であれば、ある程度の応用も可能であるといえるでしょう。

【ワンポイントアドバイス(その2)】
「判断力」も「文章力」
ゼロから文章を考えるだけが表現ではありません。
「日本のいちばん長い日」という映画で描かれている「玉音放送」の原稿を作成するやり取りは、組織とリーダー、「意見具申」と「決断」を考える上で、貴重なノウハウ。

【ワンポイントアドバイス(その3)】

「書き言葉」で書かれたスピーチの原稿を「話し言葉」に変換するノウハウです。

近藤はスピーチライターとして、対価を得て原稿を作成しております。
しかし、ブログやYouTubeで発信するスピーチの例文は、「宣伝になる」「ノウハウを多くの人に知ってもらえる」という観点から、「無料で作成」させていただきます。
※個人情報や固有名詞は削除、発表前には事前に見ていただきます。
※内容を確認した後、「ブログの公表は止めてほしい」「このまま使いたい」このような場合には、正規の代金をいただきます。

「売り込みされそうでイヤ」
「本当に無料なの? 実は有料じゃねw」
「とか言って、後で請求があるんじゃないの?」

そんなことはありません。
「事後請求などは一切行いません」

例文を作成し、コンテンツとして発信するということは、
それ自体が近藤のPRになります。
私自身にとって、十分なメリットがあり、ありがたい話です^^

さらに、スケジュール的に厳しい時は「厳しい」
ご相談の内容や、ボリューム的に有料になる場合は「有料になります」
質問の回答に関しても、「これは〇、これは×、この判断は★です」
このように、言葉を濁さずはっきりと申し上げます。

いわば、あなたと近藤は「Win-Win」
ガラス張り、大人のやり取りができますことを楽しみにしています。